「数学が苦手で、塾に通わせたいけれど送り迎えが大変」「部活で忙しくて通塾の時間が取れない」。教育相談の現場では、こうした声をよく耳にします。
そんなときに頼れるのが、数学のオンライン塾です。この記事では、種類ごとの特徴から学年別の選び方まで、具体的なサービスや単元の例を交えてお伝えします。
数学のオンライン塾が選ばれている理由
ここ数年で、数学のオンライン塾を利用する人が大きく増えました。小学生の算数から大人の学び直しまで、受講する層も広がっています。まずは、なぜここまで選ばれるようになったのかを整理します。
自分のペースで理解を深められる
数学は、前の単元が分からないと次でつまずきやすい教科です。たとえば中学数学の一次関数は、方程式の計算が身についていないと理解が進みません。
オンライン塾の映像授業なら、分からない箇所を何度でも見返せます。集団授業では聞き返しにくい場面でも、気兼ねなく止めて戻せるのが大きな利点です。
得意な単元は倍速で進み、苦手な単元はじっくり時間をかけられます。自分に合った速さで学べるため、つまずきの原因を一つずつ解消できます。
通塾の時間と手間を減らせる
塾への移動は、片道30分かかるだけで往復1時間です。この時間を問題演習に回せば、1週間で数時間分の学習量が生まれます。
夜道の送り迎えが不要になるため、保護者の負担も軽くなります。部活動や習い事との両立がしやすい点も、多くの家庭から支持されています。
地方にお住まいで近くに数学に強い塾がない場合も、住んでいる場所に関係なく質の高い授業を受けられます。
全国の講師と教材から選べる
オンライン塾では、地域に縛られずに講師や教材を選べます。映像授業のスタディサプリやZ会のように、全国の生徒が使う教材もあれば、家庭教師のトライのようにマンツーマンで指導を受けられるサービスもあります。
選択肢が多い分、迷いやすいのも事実です。次の章で、タイプごとの違いを見ていきましょう。
数学オンライン塾の種類と特徴
数学のオンライン塾は、授業の形によって大きく三つに分かれます。それぞれ向いている人が違うため、特徴を知っておくと選びやすくなります。
数学が苦手でも安心 後悔しないオンライン塾の選び方【比較ポイント7選】
映像授業型は費用を抑えて学べる
あらかじめ録画された授業を、好きな時間に視聴するタイプです。スタディサプリや東進オンライン学校、河合塾Oneなどが代表的で、月額で複数の講座を受けられる点が魅力です。
費用を抑えやすく、時間の自由度も高いため、自分で計画を立てて進められる人に向いています。反対に、質問がすぐにできない場合があるので、サポート内容は事前に確認しておくと安心です。
ライブ授業型は緊張感を保ちやすい
決まった時間に、講師とリアルタイムでつながるタイプです。授業中に質問できるため、わからない点をその場で解消できます。
通塾と同じように時間が決まっているので、生活のリズムを作りたい人にも向いています。一方で、授業の曜日や時間が固定されるため、部活動の予定とは相談が必要です。
マンツーマン型は個別の悩みに合わせやすい
講師と生徒が一対一で進めるタイプで、苦手の根本から丁寧に見てもらえます。たとえば「分数の計算があやしい」「二次関数のグラフが描けない」など、学年をさかのぼった復習にも対応できます。
費用は他のタイプより高めになりやすいものの、短期間で弱点を立て直したい人には心強い選択肢です。三つのタイプを下の表にまとめました。
| タイプ | 向いている人 | 代表的なサービス例 |
|---|---|---|
| 映像授業型 | 自分で計画を立てて進められる人 | スタディサプリ、東進オンライン学校 |
| ライブ授業型 | 生活のリズムを整えたい人 | Z会の通信教育、河合塾One |
| マンツーマン型 | 苦手を根本から直したい人 | 家庭教師のトライ |
なお、サービスの内容や料金は変わることがあります。申し込む前に、必ず公式サイトで最新の情報を確認してください。
学年別に見る数学オンライン塾の選び方
同じ数学でも、学年によって必要な力や学び方は変わります。ここでは、小学生・中学生・高校生と大人の三つに分けて、選ぶときの視点をご紹介します。
小学生は「算数が好き」を育てる
小学生のうちは、計算の正確さと考える楽しさを大切にしたい時期です。つまずきやすい単元としては、割合や速さ、図形の面積が挙げられます。
AIが一人ひとりの理解度に合わせて問題を出すすららのような教材は、苦手を見つけて戻り学習ができるので、算数が不安なお子さんに向いています。中学受験を考えるなら、解説が丁寧で質問しやすいマンツーマン型も候補になります。
画面を長時間見るのが難しい年齢なので、1回の学習は短めのものを選ぶと続けやすくなります。
小学生のオンライン塾、選び方のポイントと失敗しないための完全ガイド
中学生は定期テストと高校受験を見据える
中学生は、方程式の文章題、一次関数、図形の証明で差がつきやすくなります。学校の進度に合わせて学べるか、定期テスト対策の講座があるかを確認しましょう。
高校受験が近づいたら、志望する都道府県の入試傾向に対応した講座があると心強いです。過去問の解説動画があるサービスなら、記述式の答案の書き方も身につきます。
高校生と大人は目的をはっきりさせる
高校数学は、数列や微分積分など抽象的な単元が増えます。大学入学共通テストを目指すなら、数学ⅠAとⅡBの演習量を確保できる講座が向いています。
東京大学や京都大学のように記述力が問われる大学を志望する場合は、添削指導のあるZ会などが選択肢に入ります。社会人の学び直しなら、統計や確率に絞って学べる講座も増えています。
失敗しないための選び方のポイント
サービスの数が多いほど、どれを選ぶべきか迷ってしまいます。最後に、申し込む前に確認しておきたいポイントを三つに絞ってお伝えします。
学ぶ目的を最初に決める
「定期テストで平均点を超えたい」「共通テストで目標点を取りたい」など、目的によって選ぶべきサービスは変わります。目的が曖昧なまま始めると、続かない原因になります。
次の項目を紙に書き出してみると、整理しやすくなります。
- いつまでに、どのくらいの成績を目指すのか
- 苦手な単元はどこか
- 1日に使える学習時間はどのくらいか
この三つが決まれば、必要な講座の範囲や授業のタイプがはっきりします。書き出した内容は、体験授業の際に講師へ伝える資料にもなります。
無料体験で相性を確かめる
多くのオンライン塾には、無料体験や無料の資料請求があります。講師の話し方や画面の見やすさ、質問したときの対応は、実際に試さないと分かりません。
体験では、授業のわかりやすさだけでなく、操作のしやすさも確認してください。複数のサービスを比べると、自分に合うかどうかがはっきりしてきます。
続けられる環境を整える
どれほど良い教材でも、続かなければ成績は上がりません。学習する場所と時間を決めておくと、習慣になりやすくなります。
保護者の方は、お子さんの学習状況を確認できる機能があるかもチェックしてみてください。進み具合が見えると、声かけもしやすくなります。
自分に合う塾や習い事を見つけるには、比べて選ぶことが一番の近道です。気になるサービスがあれば、まず無料体験から試してみてください。
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